社会は、国語や算数に比べて勉強時間が少ない印象を持ちます。塾のカリキュラムでも、小学5年生の終わりから小学6年生に始めに組まれて、学習が本格的に始動するところが多いです。主要2科目より成績が上がりやすく、短期学習での効果が出やすいので、受験の間近まで追い込みをかけやすい教科です。家庭教師が指導をしていると、社会を暗記科目とみなしている生徒がいますが、根本的にはただ覚えているだけで点数は取れません。

基礎編で指摘する課題は、前後左右のつながりを忘れていないかということです。鎌倉幕府が、1192年(近年では1185年とする説もあり)に源頼朝によって開かれたという出来事があります。事実確認だけするならば、この一文を覚えるだけで構いませんが、中学受験では一方踏み込んで鎌倉幕府成立の背景を説いてきます。この例に即すと、政(まつりごと)の中心にいた平家一門が、源氏との戦に敗れたことで実権が源氏に移ったと解答できます。前に起きた出来事がきっかけとなって、後につながっていくという直線的な見方が、中学受験では要求されます。あらゆる方向から事物にアプローチして、成り立ちを学習するのが社会の基礎的な学び方です。