中学受験は受験生を合格させるのを優先させて、ビジネスライクになる家庭教師が多くいます。ビジネスライクとは、仕事上の付き合いと割り切って、至って淡白に振る舞う様子を表します。会社の方針が合格率をアップすることにこだわっているのが影響するのか、中学受験以外の事柄以外で子供と関わらないのです。受験生の学習を進める点では、極力無駄な話に突っ込まないというのは肯定的な方針ではあります。

ただし、自宅で1対1の関係になる間柄であるにもかかわらず、受験勉強以外に関与しないのは家庭教師の特異性を否定していることに等しいのです。本来、家庭教師は、アットホームな空気で親しみを込めて教えられるのが売りでした。受験勉強の指導となると、ひたすら合格するための訓練となるばかりで、かつての性質が失われています。受かるための勉強を推し進めていたとしても、元からあった家族ぐるみの関係性を完全に抹消するのはもったいないのです。家庭教師を呼んで子供に勉強させるならば、家庭教師にしかない特異性を生かしてみましょう。勉強とは別の、人間性を高める話を子供達が聞けたりします。吸収するものがあれば、自然と子供が自分を生かせるものにします。